オールデンの革靴の選び方とお手入れ

オールデンの定番商品と言われるのがローファーです。
このローファーも種類によって、木型が異なり、さらに素材も異なります。
自分の好きな一足が見つかるでしょう。

たくさんの種類がある中でも一番の定番と言えば、コードヴァンのローファーです。
ビジネスシーンに合わせやすい色として黒と茶色があります。独特な艶が魅力的です。
コードヴァンと言っても、革によって艶が異なります。コードヴァンでも揉み革を使っている場合はかなり落ち着いた感じになるのです。
形は様々なので値段は一概にはいえませんが、７万円前後です。

コードヴァン以外に、牛の革を使ったカーフを用いたローファーもあります。
どちらかというとカーフで作ったローファーの方が手に入れやすいかもしれません。
他にもスウェードタイプのローファーなどもあります。

オールデンのローファーの魅力はつま先にゆとりを保っており、とても歩きやすい点です。
またインサイドやアウトサイドの形が他の靴とは違い、長時間履いても疲れにくい形になっています。
ローファーは基本的に履き口が大きくなっているので履きやすいです。
日本で売られているものは日本人の足に合わせて作られているものが多いのも魅力的です。
履き心地のよさは他社とは比べ物にならないほどで、素足で履いても足には優しいつくりになっています。

革のローファーであれば仕事に、スウェードなどを使ったローファーであればプライベートでも楽しむことができます。
  

オールデンの靴は多くがコードヴァンやカーフといった革からできている製品がほとんどです。
特にコードヴァンの場合は、独特な艶がとても魅力的です。

オールデンには色んな種類の靴があり、どの靴も１０年以上は履く事ができるとされています。
履けば履くだけできてくるのが履き皺です。
新品の時にはなかった皺が履いて歩くことで皺ができます。
この履き皺は履く人によってそれぞれ違う皺ができるのです。歩き方によっても皺のでき方は違うので、左右が対称になるわけでもありません。

オールデンの魅力の一つとしてこの履き皺もあげられます。
独特の艶に皺がはいることで、さらに魅力的な１足に仕上がるのです。
自分だけの靴として履き皺がつくのを楽しみにしている人もいます。

ただこの履き皺もやはり歩き方によって入り方が違うので、必ずしも綺麗な皺が入るとは限りません。
長く履く靴なので、皺であっても気にいったものがいいですよね。
なんと綺麗な履き皺を入れる方法があるのです。

それはまず新品の靴を履きます。
自分が皺をつけたい部分にボールペンを置きます。
ペンが靴から離れないようにぴったりくっつけ、一気に足を屈曲するのです。
そのまま足を数分固定すれば綺麗な皺ができます。
同じ方法で、好きな場所に好きな本数の皺を入れる事ができます。
ただし、失敗しても元に戻らないので注意が必要です。
それから、もうすでに履き皺がついている靴の皺を取ることもできないので、必ず新しい靴で挑戦しましょう。
  

オールデンの人気商品といえばコードヴァンです。
値段が高いにも関わらず、履き心地や素材が他の靴に比べて優れているため、多くのファンがいます。

そんなコードヴァンにも欠点があります。
それは水に弱いということです。
基本的に革素材は水に弱く、雨に濡れるとシミができてしまうことがあります。
オールデンで使われている革は牛革ではなく馬革ですが、やはり馬革の方が雨にはかなり弱いようです。
雨に濡れてしまうと、その部分が火ふくれしたようになってしまいます。
大事な靴だからこそ雨の日にはコードヴァンは履かないという人も多いです。

そして、色落ちがしやすいというのがコードヴァンです。
良いように言えば、使えば使うほど革が馴染んでいい色合いになるのです。
元々染色しにくい素材であるコードヴァンは一足の靴でもムラがあったり、色合いが違ったりします。
綺麗に均一に染まると言うことが少なく、他の革が一度染まった色がすぐ落ちないのに比べて色落ちがしやすいです。
この色落ちは仕方がないと諦めている人が多いようです。

またコードヴァンの靴は他の革に比べると傷がつきやすいという欠点もあります。
繊細な素材であるため仕方がないのですが、高い買い物なのでできれば傷がつきにくい方がいいと考える人もいます。
コードヴァンといえば、艶が魅力の靴であり、そこに傷が入ってしまうのは残念です。
傷が入ってしまってもどうすることもできないので、自分で気をつけて履くしかないのが現状です。
  

オールデンのブーツと言えばチャッカブーツが有名です。
しかし、チャッカブーツ以外にジョージブーツという靴があるのです。
ジョージブーツという靴があることは意外と知られていません。

チャッカブーツはオールデンの代表とも言われる靴の一つで紐タイプの靴になります。
その点、ジョージブーツはモンクストラップになっています。
一番分かりやすい違いは紐であるかどうかです。
ジョージブーツは基本的にチャッカブーツととても似ていると言われます。
そもそもジョージブーツは軍隊などで用いられる靴として履かれていたのです。
年を経ていくうちに、デザイン性のある靴に変化し、多くの人に親しまれる靴になったと言われています。
もともと軍隊用に作られたせいかビジネスにはあまり向いていません。

本来のジョージブーツはチャッカブーツに比べるとヒールや丈も長くなっています。
そして、使われる素材も頑丈なものとされてきましたが、ファッションとして楽しむようになった今では、チャッカブーツと同じ素材を使っているところがほとんどです。
オールデンでも、ジョージブーツもチャッカブーツと同様の素材を使っています。
コードヴァンを使ったお洒落な靴に仕上がっています。

ただあまり日本では出回っていないのです。
そもそもジョージブーツという存在を知らない日本人が多いのです。
オールデンでもやはりチャッカブーツの方が人気はあるようです。
そのためオールデンのジョージブーツを日本で手に入れるのは難しいかもしれません。
  

オールデンを買うには結構な額が必要になります。
だいたい７万円はすると言われているのがオールデンの靴です。
気に入ったからすぐに買うという決断のできる人はあまりいないのではないでしょうか。
できることなら少しでも安く買いたいですよね。

そんな人にお勧めなのが通販です。
通販の場合、お店で買うより安く買う事ができます。
最大で半額近くの値段で買う事ができると言われています。
通販と言っても様々な種類があります。
その中でも安く買えるのがアメリカのオールデンのＨＰの通販です。クレジットカードがあれば誰でも簡単に購入できます。
靴本体の価格に輸送代を足したものになります。
場合によっては関税が１万円程度かかることもありますが、それでも日本で買うよりも安く購入できます。

通販のメリットは安さだけではありません。
お店に並べられている商品には限りがありますが、通販の場合はたくさんの種類があります。
お店では見ることのできない商品がたくさんあるのです。
オールデンの靴を履く際にどのサイズを選べばいいか分かっていれば、選択肢もたくさんあるのでお勧めです。
ビンテージ物や廃盤になったものを探すのも通販の方がいいと言われています。

逆に通販のデメリットと言えば、形や色を目で確かめることができないという点です。
実際に来てみたら、思っていたのと違ったということもあります。
通販で少し安く買えるとは言っても、高い買い物なので実際に見て買う方が安心はできるかもしれません。
  

オールデンの海外通販で有名なのがｃａｒｍｅｌです。
ｃａｒｍｅｌはカリフォルニアにある靴屋でオールデンの靴のみを扱っています。
オールデンファンならほとんどの人が知っている靴屋です。

まずこの靴屋で買うメリットは安いということです。
種類によってことなりますが、日本で買うよりは安いです。
ただ革靴の場合は関税がかなり高くなるので、日本で買うのもあまり変わらないかもしれません。
高級靴のオールデンを少しでも安く買えるとあって、ｃａｒｍｅｌを利用する人は増えています。

またｃａｒｍｅｌの一番のメリットはとても親切で迅速な対応をしてくれる所にあります。
日本からのオーダーも取り入れているので、カタログを頼めばすぐに送ってくれます。
カタログは日本語で書いてくれています。
そしてカタログだけではなくフィッティングに関する説明書も送ってくれるのです。
もちろんこの説明書も日本語で書かれています。
オールデンの靴は木型によって靴の形が微妙に異なっているので、欲しい靴が自分の足にフィットするか確認することができます。
通販で買って失敗するということを避けてくれます。

ホームページから簡単に注文もできますが、自分の欲しい靴の在庫があるかどうか知るためにはメールを送る必要があります。
メールのやりとりは全てが英語になります。少し面倒かもしれませんが、相手も親切に対応してくれます。
在庫確認だけでなく、自分にあったサイズを知りたいといった質問にも答えてくれます。

最終的に注文をすると数日で商品が送られてくるという速さです。
もちろん、交換返品・修理などにも応じてくれます。
  

オールデンの魅力と言えば、素材にあります。
一番人気のあるのがコードヴァンですが、その革の質は他のメーカーが真似できないほど素晴らしいものになります。
その素材の魅力を最大限に引き出す靴作りにもこだわっています。
いい素材でいい靴を作ったのがオールデンの最高級の靴なのです。

もちろん素材以外にも魅力はあります。
それは履き心地がいいことです。
オールデンは常に実用性に優れた靴を作っています。履き心地や足へのフィット感など、全てが最高級です。
足に馴染むように作られた靴は長く履けば履くほど自分の足に馴染んできます。
革であっても靴はとても柔らかいので、履きやすいのが特徴です。
自分の足に合った靴を履くことは体にもとても優しいのです。
毎日履く靴だからこそ、疲労の溜まらない靴を履くことは大切になってきます。

そしてオールデンの魅力と言えば、靴の艶です。
濡れたような艶は独特で、オールデンにしか出せないものです。
特徴的な皺が靴には入っているのも魅力的です。この皺と艶の醸し出す雰囲気が人気の秘密です。
靴であるので、履く回数が多いほど、汚れもひどくなります。
特に砂埃が靴につくと、せっかくの艶がなくなってしまいます。
汚れたら磨くようにしましょう。
そうすることで、綺麗な艶を保つことができます。
履く時間にもよりますが、３回履いたら磨くというのがいいようです。
少し面倒と感じるかもしれませんが、小まめに磨くだけで独特な艶を保つことができるのです。
  

オールデンは最高級と言われるだけあって値段もかなり高いです。
平均して１足が７万円とされています。
通常のスニーカーや革靴が１万円前後と考えるととても高く感じます。
基本的に飽きの来ないデザインになっており、長年履くということが前提に作られています。
そのため値段も高く感じるのです。手入れしながら履けば１０年以上は持ちます。
１０年履けば元が取れると言われているオールデンの靴が１０年以上持てば逆に安い買い物になるでしょう。

素材や製法にこだわった結果の値段なので、決して高すぎるということはないと思います。
使っている素材や靴の種類よっては１０万円を超えるものもでてきます。
正規店で購入する場合はほとんど割引がないと思っておいた方がいいです。
ただ、アメリカと日本では同じ靴でも値段の違う場合があります。
関税や円高などによって、靴の値段が左右されるのです。
円高が続いていれば、日本で買う方がほんの少しだけお買い得になる場合もあります。

正規店で買うよりも通販であれば多少格安で手に入れることができます。
いい靴を少しでも安く手に入れたいのであれば通販がお勧めですが、初めて買う人は実際に履いてみてから買う方がいいです。
自分の足に馴染むサイズをきちんと確認したうえで、靴を買わないと損する可能性もあります。
何万円というお金を出したのに足に合わずに履けなかったということのないようにしましょう。
またあまりに安すぎる場合は、本物とは限らないので気をつけたほうがいいですね。
  

最高級靴のオールデンの靴を手にいれても、数年で履きつぶしてしまったという人も中にはいます。
せっかく高いお金を出して買ったので１０年以上は履きたいですよね。

オールデンの靴を長く履くためによく言われるのが履いた後の手入れと定期的な修理と言われています。
もちろん履いた後の靴には汚れがたくさんついているので手入れが必要です。
そして、定期的に修理に出す必要もあります。酷使しすぎてからの修理はとても大変で、もとの状態に戻らないこともありえるからです。

この手入れや修理以外にもオールデンの靴を長く履く秘訣があります。
それは毎日同じ靴を履かないということです。
毎日オールデンの靴を履くためには最低でも２足は持っていた方がいいとされています。
可能であれば数足の靴を履き回すのが一番いいのです。
その理由は１日履いた靴はたくさんの汗を吸っています。
脱いだ後に靴の中を触ると湿っているはずです。
この汗がなくなるまで、靴を休ませてあげる必要があります。

また、脱いだ後にシューツリーを入れて休ませてあげましょう。
１日履くだけでも、靴は変形してしまいます。
見た目には分からないかもしれませんが、歩き方によって変形してしまうのです。
最初の型を保つためにもシューツリーを入れてあげましょう。
そうすることでより長く履くことができます。何もしないと靴の形が崩れていきます。
変形した靴を履き続けることは足への負担も大きくなるので気をつけましょう。
  

オールデンの靴は１足作るのに３週間はかかると言われています。
靴を作る主な製法がグッドイヤーウエルト製法です。
この製法はオールデンのみならず、多くの靴メーカーで用いられています。

グッドイヤーウエルト製法はイギリスの手作りで作られた靴の製法を機械式に変えたものといわれています。
ウエルトと言われる細革の部分で甲・中底・本底を縫い付けます。その靴底の縁がでており、縫い糸が見えるのも特徴です。
この製法のメリットは何度も靴底を交換することができるという点です。
オールデンが修理をしながら長く履く事ができるのもこの製法のおかげなのです。

この製法で靴を作るには完成までに時間がかかります。
とても手間がかかるのです。ただその分頑丈で安定した靴ができるのが特徴です。
そして長時間歩いても疲れにくい靴が完成するのです。

グッドイヤーウエルト製法で作られた靴は耐水性に優れており、雨の日に縫い目から水が入ってくるということはありません。
重厚なデザインが多いのも特徴ですが、英国スタイルらしいエレガントさや繊細さがあります。

靴をつくる製法としては他にもマッケイ製法やボローニャ製法などたくさんの種類があります。
その中でもグッドイヤーウエルト製法が一番手間と時間がかかるとされており、たくさんの高級靴メーカーで用いられています。
靴を買う際にデザインや値段・履き心地を重視するのが普通だとは思いますが、長く履くために製法も気にしてみるのもいいでしょう。